思い出すのは、伯父さんと過ごした過去。



 指切りして笑いあった、過去ばかりで。



 殺したいほど憎んでいたのに。


 憎んでいるのに。




   殺せない。




「伯父さん、真実を…教えて」





 ルナは、そう告げた。





「わかった」