「たぶん…今のルーニーには何を言っても、真実を言ったとしても言い訳にしか聞こえないだろうね。何しろ、君は俺を恨んでいるのだから。復讐したい相手の言うことは、信じないだろ?」




 ルナは、目的を思い出した。



 そう、あくまでも私の目的は復讐。



 目の前にいるのは、復讐したい相手。



 私やカナテ、ゲルブの家族、一族の命を、




 何の躊躇いもなく殺した殺人鬼。



 そんなこと、わかっているのに。



 わかっていたのに。