ゲルブはゆっくりと身を起こした。リュオンもルナも、カナテさえもいない。



 宿を出たときは東にあった太陽は、もう西に沈み始めていて。



 長いこと、気絶していたらしかった。



 にしても、カナテはどこへ行ったのだろう。



 あたりを見回すと、メダルを重石にしておかれた紙があった。



【アジト発見!!地図書いといたから、参考にして!

 
 あと、そのメダルにルナからの伝言が残ってた!】




 ルナ…。