「一族を殺されてから、私の中に残ったのは、耐え難い苦しみや痛み、淋しさ、受け入れられない過去。そう、大きな傷」 カナテとゲルブは何も言わず、こちらを見ている。 「だから、どうした?」 「私は、たった一日で。すべてを失った」 ルナは、カナテとリュオンの間に立った。 「だから」