RUNA戦記Ⅴ~復讐の末路~





「私は…」



 ルナは口を開いた。




「ルナ?」



 カナテが、不思議そうな顔をした。




「私は…あなたに一族を殺されてから、リュオン、あなたを殺すためだけに生きてきた」




 リュオンが、ヤレヤレと首を振る。




「あなたは、私の母、大好きな男の子、仲間…そして、かけがえのない親友の命を奪った。それは、カナテもゲルブも一緒」


 ルナは、声が震えそうになるのをこらえ、必死に訴えた。