「私は…」 ルナは口を開いた。 「ルナ?」 カナテが、不思議そうな顔をした。 「私は…あなたに一族を殺されてから、リュオン、あなたを殺すためだけに生きてきた」 リュオンが、ヤレヤレと首を振る。 「あなたは、私の母、大好きな男の子、仲間…そして、かけがえのない親友の命を奪った。それは、カナテもゲルブも一緒」 ルナは、声が震えそうになるのをこらえ、必死に訴えた。