Heart ✰番外編✰





「あ……………ずさ…………??」



さっきまであたしを切なそうに見つめながら抱いた…………。


「夏起…………くん…………。」


起きなきゃ。


今すぐにこの場所から退かないと!!!!


じゃないと関係ない夏起くんまで!!!!


「何、してるんだよ。」


周りのクラスメートはあたしから手を離すと夏起くんに話し始めた。


「知ってるか??この女、朱希の好きな奴を奪ったらしいぜ。」


「しかも、その男と寝たんだろ??マジで最低だよな。」


その瞬間、あたしの呼吸が脈が。


何もかもが静止した気がした。


夏起くんの顔が見れない。


今、あたしはどんな表情をしてるかな??


夏起くんはどんな気持ちで聞いてるんだろう。


やっぱり、みんなと同じように『最低』と思ってるかな??


あぁ、何も聞きたくない。見たくない。


あたしはふらふらと覚束ない足取りで立った。


思考回路が壊れた様にあたしは笑った。


「そうそう、あたしって最低な女でしょ??」


あたしは笑いながら夏起くんを見ないようにした。


夏起くんを見てしまえば今にも泣き崩れてしまいそうだったから。


あたしは近くにいたクラスメートの男子に話しかけた。


「あたしのこと……………抱いてみる??」


あぁ、壊れちゃった。


あたしの思考回路も、心も、身体も…………初恋も。