「あ……………ずさ…………??」
さっきまであたしを切なそうに見つめながら抱いた…………。
「夏起…………くん…………。」
起きなきゃ。
今すぐにこの場所から退かないと!!!!
じゃないと関係ない夏起くんまで!!!!
「何、してるんだよ。」
周りのクラスメートはあたしから手を離すと夏起くんに話し始めた。
「知ってるか??この女、朱希の好きな奴を奪ったらしいぜ。」
「しかも、その男と寝たんだろ??マジで最低だよな。」
その瞬間、あたしの呼吸が脈が。
何もかもが静止した気がした。
夏起くんの顔が見れない。
今、あたしはどんな表情をしてるかな??
夏起くんはどんな気持ちで聞いてるんだろう。
やっぱり、みんなと同じように『最低』と思ってるかな??
あぁ、何も聞きたくない。見たくない。
あたしはふらふらと覚束ない足取りで立った。
思考回路が壊れた様にあたしは笑った。
「そうそう、あたしって最低な女でしょ??」
あたしは笑いながら夏起くんを見ないようにした。
夏起くんを見てしまえば今にも泣き崩れてしまいそうだったから。
あたしは近くにいたクラスメートの男子に話しかけた。
「あたしのこと……………抱いてみる??」
あぁ、壊れちゃった。
あたしの思考回路も、心も、身体も…………初恋も。

