そばにいたい。







「玲菜、約束は必ず守るから。玲菜も、必ず守れよ。」



そっと耳元でささやいた俺は、大きく頷いた玲菜を確認して、腕の力を少し強めた。





少し重みの増した玲菜に疑問に思って顔を覗きこむと、スーっと安心したように眠っていた。


いや、もう、超可愛い。

なんなの。マジで。


いつもクリクリして、見上げてくる大きな目は今は閉じられていて、長い睫毛が頬に影を作る。


可愛い。



「…そろそろはなせ。」


可愛い寝顔をみてゆるゆると頬が緩むのを感じていると、横から不機嫌そうな声が聞こえてハッと我に返った。


チラリと声の主を見ると、こらまた不機嫌そうに眉を寄せて俺を見下ろしていた。



「…龍さん、玲菜のこと好きなんですか、?」


その言葉を聞いてわずかに目を細めた龍さんを見てまたまたハッとした。