「…拓真」


音楽室で座っていた俺に龍さんから声がかかった。


ああ、玲菜に拒絶されないだろうか。

俺、玲菜に嘘つきって罵られたら死ねる。




「…」

無言で立ち上がった俺に、周りのやつらが次々と俺に声をかける。