「、ご、めん、なさい…」 拓真の言葉に静まりかえった階段に、小さな声がおとされた。 「…っ!」 その言葉を聞いた拓真の顔がさらに歪む。 玲菜はその言葉が逆効果であることがわかっていた。 でも、他にどういえばいいのかわからなかった。 ――――ドンッ 下を向いて、唇を噛み締めていた拓真は、上から聞こえた音の方に顔を向けた。 そして、目を見開いた。