緩慢な動きで頭を撫でられて ドキドキするけど居心地よくて ふにゃ~、と力が抜けていった。 ・・・ん、だけど。 「ん、きゃ!」 首筋にちくっと走ったイタミに我に返って、 ぉ兄ちゃんをばばばばっと払って飛び起きた。 「んもーっ!! 何でいきなり噛むのっ!? ぉ兄ちゃんのバカ!」 「ふ・・・噛んだわけじゃねーんだけど」 「イジワルっ、サイテーっ、 もー絶対、抱っこなんてされないっ!!」 またイジワルされた! ぷんすか怒った私は、 くくっと笑っているぉ兄ちゃんを置いて部屋を出た。