「桜井、俺と同じ志望校って聞いたからさ。」 「あ、そうなんだ。」 って、なんでそんなこと知ってるの? 誰からか聞いたのかな。 そう不審に思っていると、 「11番ってすげーじゃん。」 そう褒められた。 単純な私はすぐに上機嫌。 「うんっ、ありがとう!!」 満面の笑みでそう言った。 「俺負けたなー..」 「え?宮田くん何番?」 「21。下がったんだよね。ちょっと夏休み遊びすぎたかな。」 「......」 苦笑しながらそう言ってみせた宮田くん。