「ええと、聞かなかったことにしていいかしら。私は何も知らないことになってるから」
「全然大丈夫。アタシが一番人工的に作られたからこんな役目なだけ」
あっけらかんとした様子の寒緋にため息をつく。
「私たちの戦闘方法のことは言わなくていいのかしら?」
「……忘れてた。お願い」
「佐倉は悪意を鎮める役目があるわ。だから、私たちは悪意の筋道が《読める》。それは相手の武器が通る道を先読みできるということよ」
「加えてアタシはおばあに戦闘を叩き込まれてる。……やっぱり反則的。負ける気はないけど、設定詰め込みすぎだとは思うね」
「だから!際どいこと言わないでよ」
「悪い。けど、最後の質問だから許して。終わった後は普通のアタシだから」
「わかったわ。もう一度だけね」

