「……と、そんな話をしに来たんじゃなかった。ちょいと質問したいんだが、いいか?」
「珍しいわね、変なこと考えてるの?」
「そんなんじゃないよ、ただ質問に答えたいって上からのお達しでな」
「よく分からないけれど。答えられないものでなければ答えましょう」
にいっと唇を引き上げて意地悪に笑う寒緋を不振に思いつつも、冬は好奇心で了承したのだった。
「じゃあ冬は花王と学園長が戦ったらどっちが勝つと思う?」
「学園長ってあの?」
「そう、冬たちを帰してくれた人だ」
「うーん……多分、どちらも勝たないし負けないわね」
「何故?」
「花王は強固な結界を張るでしょう。学園長がどれだけ攻撃しても破れないくらいのものを。
学園長は攻撃の手を緩めないで花王が反撃できる隙を与えないでしょう。
……決着がつかないわ」

