西原先生は随分と宛もなく車を走らせてくれた



あたりは暗くなっていた



そして西原先生はアタシに車に名前を付けてよ………なんて事は言わない



もうそこから西原先生は京介と違う



…………そんな事を思いながらアタシは助手席に座っている



アタシは京介と西原先生を交互に比べている自分を最低だと思って泣いた



京介だけを責めているアタシって……最低だ





そしてしばらくして高校に戻ってきた



車を高校のグラウンドが見える位置にエンジンをかけたまま縦列に駐車している