夏の記憶



「川端美咲、16歳。公立校に通う平凡な女子高生。父親はおらず、母親と弟の3人で貧しく暮らしてきた。それでも明るく優しい少女と育ち、クラスでは人気者に。そんなある日、クラスメートである竜野誠也に告白をして付き合うことになった。そして、今日は2人の記念すべき初めてのデートの日である」


呆然とする彼女を横目に私はまた目を閉じた。


そして目を開ける。


「どこか間違っていましたか?」


勝ち誇ったような私の言動に、一瞬美咲がひるんだのがよくわかった。