マッドファクター




「……黒羽、大丈夫でしょうか」



時刻は午後7時を回った。そろそろ帰ってくる時間だ。捕まってたりしないかな。



「狂気因子《マッドファクター》なら心配ないだろ。するだけ無駄」



「とは思いますけど、やっぱり心配なものは心配なんですよ」



「まぁ、武神に会ったらマズイかもなぁ」



「武神?」



出灰さんはため息を吐く。すいませんねぇ、何も知らないお子様で!



「断罪者《ジャッジメント》のNo.1実力者だ。桁外れの強さらしいぜ。会ったらまず無事では帰れない、って噂だ」



「えぇっ!そんなに強いのが敵にいるんですか!?私死んじゃいますよっ」



だってか弱い女の子だもん!違うだろとか思った奴、シバくから表来いや。



「……お前さんは死なんだろう」



「え、何でですか?」



「ゴキブリだから」



「は……

はああぁぁぁぁぁぁ!!!?」



女子高生ゴキブリ扱いしやがったこの人!最低だ、紳士の風上にも置けない!



元々紳士じゃないけど!