「仮面の人形《マスクドール》」
聞き慣れ過ぎた声がした。
「狂気因子《マッドファクター》、これは役立たずよ。何でこんなのを手元に置くの?」
「それは僕の人形だよ。実に忠実なね。あんまり三月のことなめてると、痛い目みるかもよ」
てか黒羽どこで喋ってんの?
「ねぇ、仮面の人形《マスクドール》、僕の人形、僕の三月。命令だよ、覚醒の時間だ」
―――……
「そいつらを掃討してみせてよ」
―――……
「―――えへへっ」
私は駆け出した。飛んでくる弾は全て避けて、まずはグラマーな女性の方から。
「何よこいつっ、さっきと全然動きが違うじゃない!!」
「言った筈だよ」
私は服の中からナイフを取り出して、女性の胸に突き立てた。
あれっ、弱い。救世主《メシア》ってもっと強いって噂じゃなかった?


