マッドファクター




「まぁ、いいわ。戦闘開始といきましょう」



お姉さんが二丁の銃を構えた。普通に考えてこの戦い、私が負ける。



「やーだよっ」



私は煙幕を使って脇道を走った。





「こんなので撒けるとでも思ったのかしら?笑っちゃうわ」





勿論思ってなんかおりました。駄目だ私バカだ。



しかもお姉さんスピード速い!私バカな上に身体能力も低いって最悪じゃない!?



黒羽は頭も身体能力も神レベルだよ?



「痛い痛い!」



弾が掠める!



「呆れたわ。あの狂気因子《マッドファクター》と一緒にいるって言うから、どんな子かと思ったら。


まるでお荷物じゃない。何で坊っちゃんはこんな役立たずを傍に置いてるのかしら。


可愛いから?だとしたらガッカリ」




うぅ、言いたい放題だよ。黒羽と一緒にいるからって、私が超人なわけじゃないんだからっ。



憶測で物事も私のことも決めないでほしいね、全く。