今も桜が綺麗に咲いています。

そしてそのあとすぐに土方先生はわりいと言い体を離した。

そしてそのままなにもなかったかのように時は過ぎる。

土方先生のあの言葉。

私は、何かを忘れているのだろうか?

でも、土方先生に抱きしめられた瞬間

驚いた気持ちよりも懐かしいという気持ちが強かった。

「なんなんだろ・・・・」

「おい。彩愛。」

不意に土方先生がこちらに近づいてきます。

「あ、はい!」

「このプリント職員室に後で持ってきてくれ。」

「あ、わかりました。」

先生はプリントを渡すとさっさと教室を出て行ってしまう。

渡されたプリントに目をおとすと

“今日の夕方6時、あの場所で待っている”

とだけ書かれていた。

不意に顔が赤くなるのが自分でもわかる。

きっと、なにか用事があるだけなのに

私は自分でも不思議なくらい喜んでいた。