そして私たちは今までのことを語り合った。

「ごめんなさい歳三さん。歳三さんはずっと覚えていてくれたのに私は・・・」

「いいや。構わねえよ。きっと、前世でお前を先に残して逝った俺に対するお仕置きみてえなもんだな。」

「でも、思い出せてよかった・・・・」

「ああ。すまねえな。お前に寂しい思いをさせちまって。」

「いいえ!今世で歳三さんに寂しい思いをさせてしまったからお相子です!!」

すると歳三さんは愛おしそうに私の髪を撫でてくれる。

「ああ。また巡り合てよかった・・・今世ではかならずお前を幸せにする。」

「なに言ってるんですか。前世の私もこれ以上ないってくらい幸せでしたよ。」

「ありがとうな。」

そう言って歳三さんは私をなでる。

「歳三さん?」

「ん?なんだ?」

「あの、歳三さんにお願いがあるんです。」

「どんな願いでもかなえてやるよ。」

「今度こそずっとそばにいてくださいね」

前世からあなたに今度あったらお願いしようって決めていたお願い。

「ああ。当り前だ。」

あなたは私が一番欲しい言葉をくれますね。