今も桜が綺麗に咲いています。

めまぐるしく景色が流れていく。

“こら彩愛。急に走るんじゃねえよ”

“はーい歳三さん!!”

笑いあう二人。

“歳三さん、蛍、きれいですね”

“ああ。そうだな”

2人で見つめた四季

そして

“愛している。ずっとこの先の未来もな”

“私も、歳三さんのことをずっと愛しています”

最後の別れ。

すべてが走馬灯のように私の中を駆け巡る。

「ああ、夢の中で呼んでいた名前は、あなただったんですね。」

あふれ出る涙はすべてを思い出した証。

私は歳三さんの元へと駆け出す。