俺は急いで警察に連絡をした。 真にも。 真が海の近くにやってきたとき、俺はここだよと目一杯手を振った。 真は俺に気づいて、一瞬立ち止まって、後ろからやってきたパトカーにかるくぶつかり、落ちた。 坂を転げるように落ちていった。 「真!!」 真はあたりどころが悪かったのか、動かない。 どうしてだよ、なんでだよ、どうして… パトカーはそのまま走り去る。 俺もその場から一刻もはやく走り去りたくて、かけだした。