xxxFORTUNE 〜恋の魔法〜




フォローするように口を挟めば、里音は一瞬困った顔。

でも本当よ?

本当に疲れてなんかいないの。


沢山眠ったから、きっと疲労もどこかへ飛んでいったのね。


「お前は病人なんだから、おとなしく寝てなさい」

まるで小さい子どもに注意するみたいな口調。

厳しいけど、すごく優しい。


里音って、やっぱりみんなのお父さんみたい。



「ほら、行くぞ」

「……はーい」


渋々承諾した佐久間さんを連れて、部屋を出て行く。

ドアノブに手をかけた時、振り返って柔らかな笑顔をくれた。


「元気になったら、ホタルの相手頼んだよ」


それは、あたしに対しても佐久間さんに対しても温かい言葉で。


「ええ、もちろん」



パタンと閉まった扉を見て、なんだかとても懐かしい気持ち。

自分を育ててくれた両親に、無性に会いたくなった。