頭をブンブンと振って考えを改める。
それを不思議そうに、首を傾げた佐久間さんが見ていた。
布団をぎゅっと握る。
そうすれば、なぜか気持ちが落ち着く気がして。
深呼吸した時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
佐久間さんと顔を見合わせてまばたきを数回繰り返す。
静かに開いた扉の隙間から、お盆を持った里音が。
よく見ると、お盆の上のお皿から湯気が出ている。
「なんだ、ホタルはここにいたのか」
里音は佐久間さんを探していたのかしら。
どこか納得した表情で、こちらに歩み寄ってきた。
「夕飯の時間だからってみんな集まってるのに、ホタルが来ないから気になってたんだ」
そう言って、佐久間さんの隣──ベッドに腰掛ける。
「今ね、ヒメと花火のお話してたんだっ」
「花火?今の時期に?」
眉間にシワを寄せつつ、佐久間さんの話に耳を傾けている。
同時に、食べれそう?と、運んできてくれた料理を差し出してくれた。


