「もちろんだよ」
勢いよく頷いて、ベッドに手をついて身を乗り出す。
距離が縮まった佐久間さんの瞳が、キラキラと輝いていた。
「来年は一緒に行こうね。
みんなも誘って全員で」
¨来年¨という言葉は、遠い未来を表す言葉だ。
「約束だよ?」
彼の無垢な笑顔が、胸に深い傷を掘る。
来年、かぁ……。
あたしは果たして来年、この場所にいられるのかしら。
何とも断言し難い。
正直なところ、こうしてみんなに会える時間が続くのかどうか不安なの。
エシャルと人間界……この2つの世界は、近くてとても似ていない世界だから。
「ヒメ?どうしたの?」
「ううんっ、なんでもない」
ぼーっと考え込んでしまった思考を、佐久間さんの心配する声が遮った。
こんなことを考えるのは、やめましょう。
きっと、いつだってみんなと会えるはずだもの。


