ヴァンパイアと言えども、寿命が尽きる日は来る。
でも、美鶴の寿命が尽きるのはまだ先のこと。
美鶴は、今すぐにでも命を絶ち、亡くなった夫に会いたいのだろうか?
「ダンピールは、救えるって・・・・・・」
「そうね。伝承では、ダンピールに殺されたヴァンパイアは、救われると言うわ」
現世での辛いことから、悲しいことから、逃げ出したいことから。
そして、魂を縛り付ける罪からも、救ってくれるらしい。
「よく、わかりません」
紅茶に映る自分の顔は暗くて、見ていて楽しいものじゃない。
「ねぇ、月野ちゃん」
「はい」
「私のこと、怖い?」
笑顔で問われ、月野は首を横に振る。
「どうして? ヴァンパイアだよ。もしかしたら、月野ちゃんを襲っちゃうかもしれないのよ?」
「花村さんは、花村さんでしょう?」
「・・・・・・」



