平然と美鶴が言うから、本当なのかもしれない、と思いそうになる。
「そんなの、現実にいるはずないわ。ヴァンパイアなんて、空想上の架空の生き物だもの」
常識的に考えれば、祖母の話は信じがたい。
「そう。じゃあ、あなたは私や十夜の存在も、そうやって否定するのね?」
「え?」
ニッコリと微笑む美鶴。
その笑顔が意味する言葉は、すなわち。
「おばあちゃんや綾織くんも、ヴァンパイアだって言うの・・・・・・?」
「えぇ、そうよ」
衝撃的すぎて、思考が追いつかない。
ヴァンパイアなんて、存在するはずない。
あれは、物語の中でだけ生きられる、架空の存在。
現実にはいない。
なのに、目の前の祖母は、自分はヴァンパイアだと言う。
(あ、有り得ないわ・・・・・・。でも、もし仮に浦部先生がヴァンパイアだったとしたら・・・・・・)



