焼け跡の下に見つけたのは、ステンドグラスの破片。
キラキラと、太陽の光りを受けて輝いている。
「わかるのは、あいつと私が堕ちるのは、同じ地獄、ってことだけね」
血を浴びたこの身は、地獄の炎で焼かねば、綺麗にならない。
「お前と静貴は、違うんじゃなかったのか?」
「・・・・・・行き着く先は同じよ」
秦が、椿の手をポケットから引っ張り出した。
「お前が地獄に堕ちないよう、俺がしっかり握っててやる」
「・・・・・・地獄に引きずり落とされても、私は知らないから」
秦は苦笑しながらも、椿の手を離さない。
「―――馬鹿。でも、ありがと」
椿はちょっとだけ、秦の手を握り返した。
―――美鶴自室
「明日帰るよ」
「見送りには行かないわ。忙しいのよ」
静貴の死亡により、音無家の次期当主問題に、一族がまた騒ぎ出した。



