食材を切らさないよう、椿や小野瀬が買い出しを行っているので、冷蔵庫の中はいろいろな物で溢れている。
「俺にも水をくれ」
「あ。おはよう・・・・・・綾織くん」
月野はコップを2つ用意して、冷たい水を注ぐ。
「椿は?」
「如月さんのシャツを探しに」
「シャツ?」
首を傾げながらも、興味がないのか、十夜は何も聞かなかった。
「如月さんって、綾織くんの・・・・・・友達?」
「世話役だ。まぁ、友達と言えなくもないな」
小さい頃からの遊び相手で、気負うことなく話せる数少ない人物。
厳しいところもあるが、十夜は彼を気に入っている。
「? 誰か来たみたい」
「俺が出る」
水を飲み干し、十夜が玄関へ向かう。
月野はコップを片付けながらも、玄関の方を気にしていた。
扉を開けると、思い詰めた顔の愛理が立っていた。
「愛理?」



