押し込まれた月野は、仕方なしに、渡された水着を着てみることにした。
「桐条さん、これ布の面積が・・・・・・」
「水着はそういうものでしょ。ほら、見せて」
問答無用で、愛理は試着室のカーテンを開けた。
「うん、似合う。色はこっちの方がいいかも」
月野が着る青いビキニと、自分が持つピンクのビキニを見て、満足そうに頷く。
(はぁ、海ってやっぱり苦手)
まだ行く前なのに、憂鬱で仕方がない月野だった。
明日はいよいよ愛理の家が所有する別荘へ向かう。
車は、愛理の家の人が出してくれるとの事だ。
「水着は入れた。着替えも入れたし・・・・・・」
―――コンコン。
「月野ちゃん、入るわね」
椿が笑顔で、部屋にやって来た。
「はい、これ」
「なんですか、これ?」
「日焼け止めよ。気にしてたでしょ?」



