「美鶴様・・・・・・」
「あの子がそう言うのであれば、そうなさい」
「ですが、このままでは死んでしまいます」
不意に、部屋の扉が開いた。
「月野ちゃん・・・・・・。聞いていたの?」
頷く月野に、椿は視線を逸らす。
十夜に近くに置いておけなくて、椿の部屋で休ませていたのだが。
「血を飲めば、綾織くんは助かるの?」
「ダメよ、月野ちゃん」
椿の冷たい声に、月野の肩がビクリと跳ねた。
「でも、私を庇ったから、綾織くんは・・・・・・」
あんな怪我、自分がいなければ、十夜は負わなかった。
それを思うと、罪悪感に苛まれる。
「月野」
美鶴が声を発すると、空気が張り詰めたような気がした。
「お前が後悔をしないのであれば、好きになさい」
「美鶴様!」
椿が反論しようとすると、美鶴が目で制した。
「おばあちゃん・・・・・・」



