そんな鷹斗を、愛理が部屋から追い出そうとする。
「十夜と鷹斗は外に出てて」
「愛理?」
怪訝な表情を浮かべる十夜に、愛理は真顔で告げる。
「何もしないわ。だから、出ていって」
「ちょ、愛理っ?」
うるさい鷹斗を追い出すと、愛理は月野と向き合った。
「手首、見せて」
「え?」
「いいから見せて」
ベッドに座らされ、愛理は強引に月野の手首を見た。
赤みは引いているが、擦りむけた皮が痛々しい。
「最低」
「ごめんなさい・・・・・・」
「あんたじゃないわ。こんな事した、桜太って子供よ」
月野の手首を見て、愛理はため息を漏らす。
「このくらいの傷、ヴァンパイアならすぐに治るのに」
「・・・・・・桜太くん、どうなるの?」
「知らないわ。そんなこと、あんたは気にしなくていいのよ」



