虹色の桜




「灯李なんか言ったでしょ!」
「灯李なんか言っただろ!」


飛月と陵の声がかぶっていた。



「言ってない。」


それを見た愁がまた間に入って2をおさめる。


だけど…

「違う違う。灯李は心の声がちょっと漏れただけ。ただそれだけ。」


おい、愁。

それ逆効果だろ。


「もう、いいから。お前らうるさい。帰る。」



俺はかばんを持って立ち上がる。

「お前早いよ。」

「あー灯李ちょっと待ってよー」

「ちょっとタイム!今日提出のプリントだしてねぇ!」


陵をプリントを持って焦りだす。

「もう、陵早くねー」

飛月がそう言うと陵は職員室に向かって走りだした。



ったく、陵はほんとばかだ。


仕方ないからまた3人で座って陵を待つ。