虹色の桜




キーンコーンカーンコーン



チャイムの音で俺はゆっくりまぶたを開ける。


ここは屋上。


誰にも邪魔されずに寝れる場所。
まあ一言で言うと「サボり場」



「とーうーりー!」


そう言いながら勢いよく走ってきたのは幼なじみの三原陵(ミハラリョウ)。


「陵、うざい。俺は寝てる。」


「んなこと言ってーもうチャイム鳴ったし起きてたくせにー」


まあそうだけどな。



「てか、なんでお前授業でてた訳?珍しいじゃん」


俺はよくこいつとまあその他もろもろとここで授業をサボっている。


「そんなの決まってんじゃん!さっきは週に2回しかない夏帆(カホ)ちゃんの授業だろうが!」


「そうだっけ」


俺は体を起こしながら答えた。