廉也君が静かに言った。




「柴崎..くん...」

さっきの勢いはどこへ行ったのか、
ただ驚くしかできなかった。



「やめろ。廉也って呼べよ」

「柴崎君だって私の名前
 あんまり呼んでくれないじゃん」




拗ねたように俯くと、


温かいものにふわりと包まれた。





「...夢。」


身体が反応する。


「俺んとこ戻って来て...。」