10m先の浮気者。



人影に目をこらすと、
そこに居たのは...


同じクラスの女の子と、



廉也君、だった。



よく見ると女の子はこの前
目が合った女の子。



「いいじゃん...
 一緒に帰ってよぉ」
「だから無理だって
 俺今日一緒に帰る奴決まってんの」


そんな声が聞こえた。


一緒に帰る奴...。


さっき誘われてたもんな。
もうあの中から選んだんだ。