...と、 書いたはいいものの。 渡す機会が全くない。 廉也君は何時だって友達か 女の子に囲まれているか。 授業には滅多に出ないし、 放課後はすぐに帰ってしまう。 「...。」 どうしよう...。 そう考えていると、 教室の扉が勢いよく開いた。