10m先の浮気者。


...と、
書いたはいいものの。


渡す機会が全くない。


廉也君は何時だって友達か
女の子に囲まれているか。


授業には滅多に出ないし、
放課後はすぐに帰ってしまう。



「...。」


どうしよう...。



そう考えていると、
教室の扉が勢いよく開いた。