ハジメテヒトヲ…


その後ろ姿はどこか落ち着かない様子だ。

少しでも物音がするとビクッと体が反応している。

まるで、呼び出された本当の理由を知っているかのように...


「...詩織」
「何?」


遥がひそひそと話しかけてきた。


「私はあっちにまわって未来の気を引くから、その隙に詩織は目隠しをして」

そう言って、遥は私に目隠しをするための布を渡す。


「わかった...」


私がそう言ったのを聞くと、遥は向こう側に行ってしまった。

あとは、遥が出てくるのを待つだけ...

そして、数分後...


「あら〜?未来じゃない?こんなところで、何をしているのかしら?」


遥の声が聞こえた。


「...っ!!や、やっぱり遥だったのね...」
「そうよ?わかってたのに来るなんて...未来は偉いわねぇ?ご褒美をあげなきゃね...」


遥のその声を合図に、私は勢いよく未来に向かって走った。

そして、スッと後ろに回り込み目隠しをすることに成功した...