「今日、加山 遥ちゃんに次のターゲットにされた。明日から何をされるんだろう…?」

そう書かれていた。

それが書かれていた日…

それは

あの日

そう、花音の帰りが遅くなった日の前日だった。

「ターゲット…?」

私は意味がわからなかった。

しかし、次のページを読んだ途端

すぐに「ターゲット」の意味はわかった。

「今日、クラスの子達に無視された…
遥ちゃんの命令。
朝は、机が廊下にでてた。
これも、きっと遥ちゃん。
帰りには空き教室に閉じ込められた。
先生が見回りにきて、本当によかった…」


「ターゲットって…いじめ、の?」


「朝、上履きを履いたら画ビョウが入ってた。
あと、今日の帰りはトイレに連れていかれて、押さえつけられてモップで顔を押された。
そのあと閉じ込められて、上から水をかけられた。
また先生の見回りで助かったけど…」


そのあとも、内容はいじめのことばかり…

「登校したら机に1輪の菊が置かれていた」

「ジャージがビリビリに破かれていた」

「外トイレの裏でみんなに暴力を振るわれた」

「水筒のお湯を背中にかけられて火傷した」

など、

信じがたい出来事が並んでいた。