あなたのバイクが見えなくなるまで、
そっと見送った。
もう二度と送ってもらうことはないんだな、
そう思ったら驚くほど涙が出た。

バカだな、私。
さっき泣けば良かったのに。
何、無理して笑っちゃったんだろう。

そして、泣き止め。
明日も普通の顔で生きていかなきゃ。
あなたに見せれなかった泣き顔を、
他の誰にも見せるわけにはいかないじゃないか。
あなただけが、私の全てだったから。
もう少しだけ、私に、力を。