「亜希緒さん!?」


城に入った途端、大広間に続く回廊で亜希緒さんと悠樹君は倒れていた。



「大丈夫だ…眠っているだけだ」


「知弥と速水さんは?」


「多分、大広間だな…」



私と龍神様は大広間に急いだ。



「・・・」


大広間に、知弥の姿を発見!!


知弥の足元には夥しい血を流し、倒れ込む速水さん。



「天狗の力を奪いました…智成様」


「ご苦労だな…」


「創造神様の血はお返しします」


知弥は龍神様に赤い液体の入った小瓶を返した。



「智成様って?」


「俺の正体は帝家の婿養子…姫宮・紫穂の夫…智成だ」


「ええ~っ!!?」