黒髪のキレイな碧眼の女性連れだった。


「紹介する…大手芸能プロダクション『ギャラクシー』の社長・速水芳樹さんと奥様の亜希緒さんだ」


「えっ!?あの『BーDANDY』の事務所の社長さん?」


「ああ~」


「君が…知弥の愛するハニーちゃんか~」


「あ、私は花奏です…」


「花奏ちゃんか・・・」


速水さんの紅の瞳を見ていると、吸血衝動を起こした知弥の瞳を思い出す。



「よろしく」

精悍な顔つきの速水さん。

知弥以上に強いフェロモンを感じる。


「・・・小笠原社長に挨拶がしたい」


「俺が父上の元に案内致します…」

私と亜希緒さんは残された。