体育館に着いて席についた。


“キャー、相澤君だ。”

“わぁーほんとだな。珍しいじゃん学校くるなんて”



そりゃそうだろうよ。

中学の時もほぼ出てなかったしな。



あぁ――女の声煩い。いつも媚びばっか売ってきやがって。




「おめぇらうるせぇ。黙れ。」



シーーーん………


よし。最初からそうしてろ。




そしてお決まりの長い長い理事長の話しが始まった。



はぁ―まじ長い。


ねみぃ。



俺はふいに隣の奴の肩を借りて寝始めた。



なんか、ガヤガヤ言ってるな。



「黙って肩貸して」


「えっ?なんで。誰ですか。」



は。


誰ですか?


俺を知らないの?



「俺を知らないの?」



一応聞き返した。


「はい。まったく。頭どかしてもらっていいですか」



即答。しかも頭どけろって……おもしれぇ


女なら俺の顔見たらキャーキャー言う癖にくいつはちげぇ。



「ははっ!おもしれぇ。アンタ名前は」



顔上げた瞬間思った。



可愛い。



俺こう言うのいつも言わないからこれは自然に思った。


俺が見てきた女は一般的には綺麗な方の奴等だったと思う。




だがコイツは違う。


作ってる可愛さじゃなくて、自然な可愛さ。



やべぇハマリそう。俺は一定の女を作ったりしなかったが、今コイツが凄く欲しい。