暫くすると、隣の調理実習室から甘い匂いが漂ってきた。
――――ガラッ…
「はい、お待たせ~。今日はアップルパイだよ。」
東先輩は慣れたように、ニコニコしながらアップルパイを六等分して、お皿に盛り付けた。
「えっ…これ食べてもいいんですか?」
「もっちろん!!優那ちゃんと奏太の歓迎会もしてないし。その代わり、これで皆でお茶でもしようよ。」
「あっ…じゃああたしお茶入れます!!」
「じゃあ調理実習室に紅茶があるから、お願いするよ。僕は本郷先生と奏太呼んでくるよ。」
「あっ…はい。」
一週間で辞めようと思ってるのに…
歓迎会なんて、なんだか申し訳ないな。
