「それは、悪かった。」
藤堂部長は不服な顔をしながらも、謝ってくれた。
「まぁまぁ…優那ちゃん。部活始めよ?僕は今日お菓子を作るんだけど。」
「えっ…東先輩お菓子なんて作るんですか!?
意外ですね~。私は今日、このストラップのウサギを縫うんですよ。」
東先輩みたいな、優しい普通の先輩が一人でも居てくれたことに感謝しよう…。
「そう。きっとそれ、可愛く出来上がるよ。」
王子様みたいな笑顔で、東先輩は私に微笑んでくれた。
「藤堂部長も、お菓子作りどうですか?僕が教えますよ?」
「俺はいい。今日の株価チェックする。」
そう言って、部長は自前のノートパソコンを広げた。
本当、自由な部活だ。
