時間はたっぷりある。

フッフッフ。

ほくそ笑むと、これまた量販店で買った安い座卓に座って、箸を割り、カップ麺のフタを開けた。

湯気とトンコツの風味が中空でぶつかり、鼻を歓喜させる。

実はこれ、オレが大好きで、3日に1回というそこそこのハイペースで食してたカップ麺。

けど、好きだったのは全国でオレだけ(?)だったのか、すぐに販売打ち切りになってしまったのだ。

夢のようだった。

感動のあまり、鼻水と一緒に涙が出そうになる。

ないとは思うけど、今回のタイムスリップ・・・

このカップ麺と再会するための旅だった、なんていうオチじゃないだろうなぁ。

それだったらずっこけるぜ。