今日も桜が綺麗に咲いています。

だけど幸せは永くは続かないもので

歳三さんはよく体調を崩すようになった。

私は心配で近くのお医者さんに歳三さんをみてもらうと

昔瀕死の怪我を負った際の傷口が原因ではないかと言われた。

そして、もう長くは生きられないだろうと。

私はその言葉を聞いて自分でも驚くほど取り乱し泣いた。

そんな私を歳三さんは優しく抱きしめてくれる。

「すまねえな。永くお前の傍にいてやることができなくて。」

「歳三さん・・・・」

私は言葉にできない思いを涙で表すことしかできなかった。

そしてあなたはそっと私の涙を拭う。

「もう泣くんじゃねえよ。お前は俺にいっただろう?過去は変わらない、未来はわからないって。どなるかがわからねえのが未来だ。」

「っでも!!」

「残りの余生をお前の笑顔をみながら過ごしてえんだ。俺のわがままを聞いてくれねえか?」

そう言って微笑む顔はいままでどんな見た顔よりも穏やかだった。

「そんな小さなわがままはわがままって言いませんよ。もっとわがままを言ってください。」

私はぎゅっと彼を抱きしめる。

「ああ。」

あとどれくらいの時間をあなたと過ごせるのだろう?

だけど、たとえ一緒に過ごせる時間は少なくとも

その時間を精いっぱいあなたと生きていきたい