今日も桜が綺麗に咲いています。

それから私たちはずっと一緒にいた。

そしてあなたと出会って3度目の春が訪れる。

わたし達はあの2人が出会った場所へと来ていた。

私の膝を枕に歳三さんは寝転がる。

「綺麗だな。」

「はい。とても。」

私たちは他愛もない会話をしながら桜を見つめる。

「なあ。彩愛」

「なんですか歳三さん。」

「俺が逝っても俺はお前の傍にいる。だから悲しむんじゃねえぞ?」

「っ!本当に・・・傍にいてくれるんですか?」

私は涙をこらえながら笑って見せる。

「ああ。どうしても寂しいときは桜の花を見ろ。そうすれば俺を思い出せるだろう?」

「そうですね。あなたは桜の花みたいなひとですから。いつも優しく私を包み込んでくれます。」

すると歳三さんは少し照れたように微笑む。

「すまねえな。お前を置いてっちまって。だけど、来世ではずっとお前の傍にいる。」

「約束ですよ?」

「ああ。」

「じゃあ指切りしてください。」

すると土方さんは苦笑いをこぼす。

「仕方がねえな。」

そして私たちは指切りを交わす。