白雪姫が二人
疑問符を抱えながら私は歩き続けた。
「スミマセン。
の木を見ませんでしたか
おばあちゃん家に行く前にをプレゼントしようかなと思って。」
「おばあちゃん家はの番地丁目なんです。で、
おばあちゃんは病気で…」
初対面の私に喋り続ける赤い頭巾を被った少女。
私が答える前に
延々と喋り続けた。
私は少女の喋りを遮るように叫んだ。
「失礼ですが、初対面で個人情報語り過ぎですよ危ないですよ
赤ずきんちゃんみたいに狼に狙われ…」
赤ずきんと狼のキーワードが浮かび上がった。
またまたまた
記憶の扉が開く
「よくできました。
見知らぬお嬢ちゃん。赤ずきんはダメだよ危ないじゃないか。」
「狩人さん」
赤ずきんちゃんが狩人と言う男に抱きついた。
「なんだよこんな所で」
「だってぇ」
赤ずきんちゃんと狩人がいちゃつき始めた。
ええっ
私は居心地が悪くなり、その場を離れた。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて…
また何かの記憶の扉が…
そして、狩人…
アズサ二号…
年がバレる…じゃん

…
今、誰かが頭の中でつぶやいた
私は一体
誰…