ラビリンス

ファンタジー

櫻麗/著
ラビリンス
作品番号
789337
最終更新
2012/09/12
総文字数
10,371
ページ数
19ページ
ステータス
完結
PV数
942
いいね数
0
辺りが暗闇に包まれ、月と夜が私の記憶を奪い去った。
月が逆になった世界で、1羽の鳥が私に言った。
「アリスさん、アリスさんお手紙です…。」
アリス…
その名前に聞き覚えがなかったが、記憶がない私には呼ばれた名前を鵜呑みにするしかない。
私は言われるまま、手紙を受け取ろうとした。
「そいつ、
アリスと違うで
アリスは
あっちに居るよ。」
その声で白い鳥が私に渡しかけた手紙を引っ込めた。
「ええしてるからてっきり。
偽者ですか
紛らわしい」
イラついた白い鳥の言葉に私はムッとした。
勝手に間違えたくせに……
…だけど私は…
……誰
「では、チシャ猫さんアリスさんの所にご案内ください。」
「ええで…こっちや。」
私が自分の存在に疑問を抱いている頃
白い鳥とチシャ猫はそそくさと密談を行い、アリスの元に向かった。
私は慌てて後をついて行った。

この作品のレビュー

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop